ワンちゃんの吠え癖が治らないのには理由があった!

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

犬が、いつどのような時に吠えているか知っていますか?吠えるたびにただやみくもに「ダメ!」と怒っても実はあまり効果がありません。
今回は犬が吠える原因と対策について、獣医師に詳しく解説して頂きました。

飼い主に対してなにかしてほしいときに吠える場合

【欲求不満、要求】
お散歩に行きたい!構ってほしい!と吠えているなら充分に発散させてあげられると吠えは軽減させられる可能性はあるでしょう。

しかし、吠えて自分の要求が通った経験をしてしまった犬は、吠え癖が悪化する可能性があります。相手をしてあげる場合でも、静かになってしばらくたってからの方が良いでしょう。

【分離不安】
飼い主と離れることに不安を感じて吠えるなら、少しずつ離れる練習をします。数分でも離れていられたら誉めてあげ、根気よく毎日、何回も続けて徐々に離れていられる時間を延ばしていきます。

離れていることに気持ちが集中してしまうと、より不安は増してしまうため、知育玩具やお気に入りのおやつやおもちゃなどで独りでいることから気をそらしてあげられるようになると、そのストレスは軽減される可能性があります。

恐怖や縄張り意識で吠えている場合

【恐怖】
何に怖がって吠えているか特定しましょう。
ある特定の音に反応しているなら、落ち着いている時に小さな音で聞かせてあげます。

この音に対する恐怖や嫌なイメージへの結びつきをさせないために、その子の好きな抱っこやおやつなどを与えながら聞かせてあげてください。

吠えなければ誉めてあげます。小さな音に慣れたら少しずつ大きくしていきます。録音しておくと繰り返し聞かせたり、音の強弱も容易にできますね。

モノを怖がっているなら見えないように目隠しをしてしまってもよいかもしれません。

強いトラウマなどにより、恐怖を感じている場合、慣らすこと自体がその子に大きな負担を与えてしまう可能性もあり、そのことで体調を崩してしまう恐れもあります。あまりに怖がっているようであれば中断も検討しましょう。

【縄張り意識】
自分のテリトリーを主張し、他の人、犬など自分が認めない存在に対して吠えている可能性があります。去勢していない雄犬に多く見られるため、交配させる予定がないなら去勢手術をすると有効な場合もあります。

そうでないなら、飼い主の方が優位であると認識し直してもらいます。簡単なオスワリ、マテはマスターしていますか?散歩の時は飼い主より前に出ていませんか?

飼い主さんの方が優位であるということ、その飼い主さんが言うことには従わなければならないことなど関係を再構築してみましょう。

獣医師からのアドバイス

このほかに、老犬であれば認知症になり、自分でもわからずに吠えている場合もあります。

体の痛みや不快感で吠えている場合もあります。その子の発している何かのサインかもしれません。ひどいようなら獣医師に相談しましょう

その他おすすめのコラム

犬の下痢の原因は…?病気のサインの場合も!?

2020年04月01日

ワンちゃんが下痢になった場合、食べ物が悪かったのか、少し具合が悪いだけなのか、もしかしてこわい病気なのか、飼い主さんも気になりますよね。 今回はそんなワンちゃんの下痢について、原因と対策を獣医師に解説していただきました。 続きを読む

ワンちゃんと外で遊ぶときに気をつけることを知りたい!

2020年04月01日

ワンちゃんに木の枝を投げるアニメや漫画を見たことがあります。しかし、犬に木の棒を取りに行かせるのは危険とイギリスの獣医師会が警鐘を鳴らしているとのニュースがありました。 これから犬を飼い始めるかた、あるいは今よりもっと愛犬と楽しく遊びたい!と思って... 続きを読む

犬猫は寒さに強い?ペットの防寒対策を解説!

2021年01月08日

寒い季節になってきました。寒くなってくると気になるのが室温の管理です。人間が心地よいくらいの温度でペットも快適なのか、もっと暖かくした方がいいのか心配されている飼い主さんも多いと思います。   今回は獣医師がペットと冬の室温管理についてご紹介いたしま... 続きを読む

ペットから人へ感染する病気って?動物由来感染症について知ろう

2021年02月08日

近年、動物から人間へ感染したり、人間から動物へ感染する病気が世界を騒がせています。ペットを飼っている方や小さいお子さん、高齢者がいらっしゃる方は不安に思われることもあるかもしれません。今回は人間と動物の間で感染することのある感染症についてご紹介します。 ... 続きを読む