ワンちゃんの吠え癖が治らないのには理由があった!
出典:PIXTA
今回は犬が吠える原因と対策について、獣医師に詳しく解説して頂きました。
飼い主に対してなにかしてほしいときに吠える場合
【欲求不満、要求】お散歩に行きたい!構ってほしい!と吠えているなら充分に発散させてあげられると吠えは軽減させられる可能性はあるでしょう。
しかし、吠えて自分の要求が通った経験をしてしまった犬は、吠え癖が悪化する可能性があります。相手をしてあげる場合でも、静かになってしばらくたってからの方が良いでしょう。
【分離不安】
飼い主と離れることに不安を感じて吠えるなら、少しずつ離れる練習をします。数分でも離れていられたら誉めてあげ、根気よく毎日、何回も続けて徐々に離れていられる時間を延ばしていきます。
離れていることに気持ちが集中してしまうと、より不安は増してしまうため、知育玩具やお気に入りのおやつやおもちゃなどで独りでいることから気をそらしてあげられるようになると、そのストレスは軽減される可能性があります。
恐怖や縄張り意識で吠えている場合
【恐怖】何に怖がって吠えているか特定しましょう。
ある特定の音に反応しているなら、落ち着いている時に小さな音で聞かせてあげます。
この音に対する恐怖や嫌なイメージへの結びつきをさせないために、その子の好きな抱っこやおやつなどを与えながら聞かせてあげてください。
吠えなければ誉めてあげます。小さな音に慣れたら少しずつ大きくしていきます。録音しておくと繰り返し聞かせたり、音の強弱も容易にできますね。
モノを怖がっているなら見えないように目隠しをしてしまってもよいかもしれません。
強いトラウマなどにより、恐怖を感じている場合、慣らすこと自体がその子に大きな負担を与えてしまう可能性もあり、そのことで体調を崩してしまう恐れもあります。あまりに怖がっているようであれば中断も検討しましょう。
【縄張り意識】
自分のテリトリーを主張し、他の人、犬など自分が認めない存在に対して吠えている可能性があります。去勢していない雄犬に多く見られるため、交配させる予定がないなら去勢手術をすると有効な場合もあります。
そうでないなら、飼い主の方が優位であると認識し直してもらいます。簡単なオスワリ、マテはマスターしていますか?散歩の時は飼い主より前に出ていませんか?
飼い主さんの方が優位であるということ、その飼い主さんが言うことには従わなければならないことなど関係を再構築してみましょう。
獣医師からのアドバイス
このほかに、老犬であれば認知症になり、自分でもわからずに吠えている場合もあります。体の痛みや不快感で吠えている場合もあります。その子の発している何かのサインかもしれません。ひどいようなら獣医師に相談しましょう