わんちゃんの拾い食い! どうやってやめさせる?
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また、あまり考えたくないですが、故意に農薬など有毒な物が混ぜられている場合もあり、その場合、命に関わるかもしれません。今回は、危険なわんちゃんの拾い食いのやめさせ方について、獣医師に解説していただきました。
その場で怒るだけでは効果ナシ? 拾い食いのやめさせ方
よく見かけるのが、拾い食いをしようとしている時に「ダメ!」とリードを引っ張ってやめさせる方法で、これはあまり良くありません。一時的にはやめるかもしれませんが、わんちゃんは飼い主さんが見ていない時に食べればいいと思ってしまうためです。何か食べる時は必ず飼い主さんの許可が必要で、食べていい物は容器の中に入っていると覚えさせるのがベストです。やめさせるためには、まずは何と言っても飼い主さんが主導権を握ることです。
普段のしつけは行き届いていますか?
わんちゃんが常に飼い主さんをリーダーと認めていますか?
飼い主さんをリーダーと認めているわんちゃんは、勝手に歩き回ることはないので、事前に拾い食いをストップさせるのは難しくないと思います。
少し大変かもしれませんが、散歩の時は常にわんちゃんの鼻先に何があるかを確認しながら歩いてください。また、時々立ち止まってアイコンタクトをさせます。きちんとできたらフードをご褒美であげてください。こうすることで、美味しいものは道に落ちているのではなく、飼い主さんから与えられるのものだと学習します。
3つのステップで覚えさせる! 拾い食いさせない訓練とは?
1. 飼い主の許可を得てから食べる外でフードを一粒入れた容器を少し離れた場所に置きます。リードに繋いだわんちゃんにそれを見せます。すぐに食べずに飼い主さんの方を見ると思います。飼い主さんが「いいよ」と声をかけてから食べさせます。フードを見た途端に食べようとする場合、リードを引き気味にしながら見せます。
2. どんな時でも「おいで」と呼ばれたら来るようにしつける
1をクリアできたら、わんちゃんの目の前で容器にフードを入れます。そうしておいて「おいで」と声をかけながら容器から離れます。きちんと飼い主さんについてきたら、「戻って食べていいよ」と食べさせます。
3. 「離れて!」の練習
2をクリアしたら声かけを「おいで」ではなく「離れて」に変えます。「離れて」の声かけで離れることができたら誉めて、必ず戻って食べさせます。飼い主さんの言うことを聞けばちゃんと食べられるということを覚えさせます。戻ったら食べられると分かれば離れるのも早くなります。
獣医師からのアドバイス
このように、容器に入ったものしか食べないように&飼い主さんの許可があって初めて食べられるようにしつけておくと良いでしょう。もしも拾い食いしてしまい、食べてはいけないものを食べたからと無理やり口をこじ開けようとしたり、大騒ぎしたりすると、わんちゃんは驚いて急いで飲み込んだり逃げたりします。万一、食べた時のために「アウト(出して)」のしつけもしておきます。どうしてもしつけられない場合は、何かが落ちていそうな場所に行かないようにしましょう。時間が許せばお散歩の前に下見でチェックしてからお散歩に行っても良いでしょう。